ECサイトで目指すべき指標!~成果の高いサイトのベンチマークを知ろう~

,

こんにちは、Ptmindカスタマーサクセスチームの堀之内みのりです。

今回は、ECサイト(通販サイト)におけるベンチマークについて学んでいきたいと思います。

各種ツールで数値計測をしているもののどの水準を目指せばいいのか分からない方や
サイトのどこにもっと伸びしろがありそうなのか知りたい方は、
ぜひご自身のサイトと比較してみてください。

ただ、これは目指す方向性を示すためのものです。もしも現状と乖離があってたとしても
「ハードルが高い目標だな… :cold_sweat:」と落ち込む必要はありません。一緒に改善活動に取り組んでいきましょう!


流入元の割合について


1)流入元の種類別にみた、訪問割合のベンチマークです。
これらと比較してパフォーマンスが低い流入元がありませんか?


2)流入元の種類別にみた、収益割合のベンチマークです。
これらと比較してパフォーマンスが低い流入元がありませんか?


3)流入元の種類別にみた、訪問割合と収益割合は近い数値になっていますか?
上記2つの表がおおよそ一致している状態を目指しましょう。訪問数が多くても、そこから売上をあげることができていなければ、投資効果が低くなってしまっていることを意味します。流入後の購買プロセルにおいてボトルネックがあるはずですのでチェックしてみましょう。

image


Hint: 例えばリスティング広告が、訪問割合と収益割合の両方の観点から上記リストの指標を上回っているとします。その場合は他の流入元にもっと投資の機会あることを示している可能性があります。


サイトエンゲージメントについて


1)サイトのエンゲージメント各種指標のベンチマークです。
もちろん、業界やサイトによって大きく異なるものですが、一般的には「エンゲージメントが高いほどいい」と考えられています。このベンチマークからかけ離れている場合は、購入者と非購入者でセグメントをして比較分析してみましょう。
image


2)購入までの平均訪問数のベンチマークです。
全体収益のうち初回訪問での購入は40%を占め、再訪問が60%を占めます。
ECサイトの多くは初回訪問で購入してもらうことを期待した体験設計になっていますが、収益割合をみると大部分がサイトに戻ってきた訪問者からのものであることが分かります。ですから、訪問者をWebサイトに呼び戻す戦略がとても重要です。
image

コンバージョン率について


1)流入元別にみた、コンバージョン率のベンチマークです。
数千〜数億円規模の売上をあげているECサイトから収集されたデータをもとにしています。
もし達していないものがある場合はそこにチャンスがあると考えましょう!

image

2)カゴ落ち率のベンチマークです。
ECサイトで、商品をカートに入れた後に購入せずに離脱してしまうことをカゴ落ちと言います。ユーザーがカゴ落ちする要因を払拭することが出来れば、直接的に売上を伸ばすことに繋がります。ベンチマークを上回ってしまっている場合はなぜカゴ落ちが発生してしまっているのか?を考えてみましょう。

image

※カゴ落ち率計算方法:
カゴ落ち率(%) = カゴ落ちの人数 ÷ カートに商品を入れた顧客の数 × 100
カゴ落ちの人数 = カートに商品を入れた顧客の数 − 実際の購入者数


いかがでしたか?もちろん、業界や商材次第で大きく変わる数値だと思います。
ご自身のサイトをどのようにより良くできそうか考えるための材料になれば嬉しいです。

ご覧頂きありがとうございました!

参照元:40+ Ecommerce Metrics Benchmarks (2022) - Store Growers

【追記】
「ここも気になる!」とご要望を頂きまして、
サイト流入から購入に至るまでのプロセスにおいて、1つ情報追加です!


商品一覧への遷移率

ECサイトトップページから、商品一覧ページに遷移する遷移率は
水準として 50% と言われています。
50%未満である場合は、トップページの直帰をできるだけ減らせるよう
ペルソナにあったクリエイティブや、直感的に情報を受け取りやすいUI/UXを心がけ改善に取り組んでみましょう。