ご覧いただきありがとうございます、CSチームの堀之内みのり(Minorin)です。
よく皆様から
「離脱箇所やその度合いは分かったんですが、これって結局、いい状態なんですか?悪い状態なんですか?」
というご質問を頂きます。LPを改善するために、蓄積されたアクセスデータやヒートマップ、スクロール到達率データをひとしきり確認したあとに、多くの方が思われることかもしれません。
私も、一つのLP分析に熱中し過ぎると「ファーストビューよりもセカンドビューの離脱が激しいな」とか「中段CTAに比べて下段CTAのクリックが伸びてないな」とかそのLP内での相対評価をしがちです。
相対評価も重要な視点ですが、どうしても基準が当該LPの範囲のみになっていまうため、本来はもっと伸び代があるポイントを見逃すことになってしまいます。
この記事ではPtengineユーザー様のデータをもとに、何をどこまで目指すべきかの参考値をご紹介します。 ぜひ皆様がLPO活動をスタートする際の道標として頂ければ嬉しいです。
■ファーストビュー離脱率
LPの顔となる ファーストビュー 。通説では、訪問ユーザーがそのページを読み進めるかどうかは最初の2〜3秒で判断されるそうです。その際ファーストビューは大きな判断要素となりますので、しっかりとメッセージが伝わるクリエイティブになるように意識しましょう。
ファーストビューでの離脱率、目安は30%以内。
スクロール到達率で言い換えると、70%以上を目指しましょう。
記事LPであれば離脱率、目安は10%以内。 スクロール到達率で言い換えると、90%以上を目指しましょう。
■スクロール到達率の減少幅
ファーストビューを無事に通過した後の次のチェックポイントは ファーストビュー以降のスクロール到達率の減少幅(減少スピード) です。LPでは、サービスの価値を効果的に訪問ユーザーへ伝えるために、いくつかのコンテンツによって構成されており、いかにより多くのユーザーに離脱されず読み進めてもらえるか重要となります。
スクロール到達率の減少幅、目安は-1〜-2%以内。
スクロール到達率のバーは、ファーストビュー以降、等間隔に引かれております。1〜2%ずつ減っていくようなLPであればクリアです。数%〜数十%も減少幅があるようなコンテンツは、クリエイティブの見直しを図っていくべきだと判断してよいでしょう。
■CTAクリック率
ファーストビューを無事通過し、減少幅を1〜2%におさえながらページを読み進められた時、最後のチェックポイントはCTA(コールトゥーアクション)のクリック率です。
多くの人が離脱せずコンテンツを読んでくれたとしても、最終的にCTAを押してコンバージョンへ向かってくれなければ意味がありません。訪問ユーザーがサービスの良さを理解し、心を動かしたかどうかを推し量る指標として、CTAクリック率は常にトラッキングを行いましょう。
CTAクリック率、目安はそのCTA箇所へ到達したユーザーのうち20%以上。
CTAまで来てくれているのに、多くのユーザーが結局離脱している場合は「なぜ離脱をしたのか」を想像してみましょう。
もっと詳しくしりたい部分があった・申込むのがまだ不安・申込方法がわからなかった・今じゃなくていいと思った…etc
そしてその仮説に合わせて、改善に取り組んでみましょう。CTA文言のA/Bテストは、手軽にできてかつ効果も高いのでおすすめです!
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最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事は、多種多様な業界、サービスのLPをもとに出している参考値です。すでに独自の目標値を持たれている場合はそちらを優先させて問題ありません。
皆様と一緒にLP改善の成功事例をたくさん創出できればと思っていますので、ご意見、アイディア、ご相談などあればぜひコメントいただければと思います。
ありがとうございました。